”Transitory Garden” は「仮の庭園」

いろいろあって、このblogは閉じることになりました。そのうち消えると思います。(アンテナ登録は削除ください。あと、ROM(こちらのアンテナ)は続行します。) もしかして1年くらいでまた再開されるかも知れませんが、そのときは異なるハンドルやblogで。…

斜めから見ると(関連リンク)

http://d.hatena.ne.jp/bmp/20041031#1099179137 情報分析も識別能力も無い奴が自分の意志で 政治メッセージを流すなんて、話になんねぇ小泉のあれは意図的なパフォーマンスじゃなくて 馬鹿の一つ覚えなのか自衛隊がイラクの復興支援の為に活動し 米軍支援で…

無垢の非力(人質の香田証生さん死亡)

イラクでの香田さん人質事件について、書きかけのをまとめようとしているうちに、最悪の結果になってしまった。 いろいろblogを見ていて、成城トランスカレッジ id:seijotcpのchikiさんが 「香田証生、イラク、人質事件」キーワードめぐり」で書かれていたこ…

スポ根主義の消滅

中日のリーグ優勝はスポ根主義の消滅につながる。落合監督のやってきたことは、次のようなことに要約できるのではないだろうか。つまり、プロとして選手のモチベーションをアップさせることを優先させ、仕事の実質を求め、「やってる振り」はさせない。各選…

世界の中心と世界の頂点

政党のタイプは二つ。 A.世界の中心系(フィクサー型):自民党、社民党、民主党 特定の利権と結びついた相互依存のネットワークが基本。官僚組織、各種業界団体(土建屋、歯科医師会、農業関係など)、労働組合、その他票に結びつく組織の利権を代表する。 …

子ブタのおうち

blogって、三匹の子ブタが作ってる家みたいなものだ。いろいろ違いがあるというだけでなく、作ろうとしてる家と実際とのギャップがあったり。また、狼に壊されない家を作ろうとして、かなり防衛的な面を見せてるところも多いので、みんな傷つきたくないんだ…

(臨床)心理学はどこからやってきたのか?

實川幹朗 『思想史のなかの臨床心理学―心を囲い込む近代』(講談社メチエ) 心理学や精神分析的言説への批判というより、その成立根拠じたいを問う内容の本。 [裏表紙に記載されている内容紹介] 「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識…

「心のノート」だけでなく、人の心理のリテラシーも

心理学や精神分析学の知識というのは、アカデミズムや精神科医やカウンセラーなどだけのものではなく、一般人や中高生にとっても必要なんじゃないかと思う。(べつに、専門家にだってどーせメンタルな病いは治せないんだから……というわけでもないけど。) そ…

人格障害は変わる?!

「電網山賊」さん(2004-10-02 の一番下)経由の 「EP:end-point」さん(「人格障害という輸入概念と文化心理学的解釈」) のところにあったリンク、EurekAlert。 以下はその意訳な私訳です。 ずっと変わらないと考えられていたが、人格障害は変わりうるという…

顔と他者性(あるいは抑圧・否定・否認・投影)

ネット上の掲示板などで異様に粘着的・挑発的な攻撃性を露にしている人間がいるけど、そうした攻撃性の由来について考えてみる。 ネット上での攻撃性について、大澤真幸氏は次のように指摘する。 佐世保の事件では、サイバースペースの上でのコミュニケーシ…

チャールズ・テイラーとリリカの仮綴じ〆さん

半月ほど前に読んでいたジームズ・ワーチ『心の声―媒介された行為への社会文化的アプローチ 』(福村出版)のなかで、意味を他者との関係のなかで生起するものとするバフチンの意味理論の特徴のひとつとして、「遊離した自己イメージ」とそれに付随する「ア…

仲良しお友だち対談 <内田樹 × 鈴木昌>

(i feel 2004 夏号 いまもういちどやさしく学ぶ構造主義) 題目:オリジナリティや自分らしさへの誘惑を疑うことからはじめよう 構造主義に関する部分はそれなりに、として…… おもしろかったところ。 内田 ……私は最近になってバルトの言語論というのは、昔…

「家」とハイアラーキー組織(官僚型組織)

防衛と攻撃 どんな動物でも何かを防衛しようとするときは、かなり強力な攻撃性を発揮する。まず自分たちの巣や子の防衛であり、その次に獲得した獲物の防衛だ。蜂やカラスは巣に人間などが近づくと執拗に攻撃してくるし、熊などもとくに子連れのときは恐ろし…

リベラリズム・コミュニタリアニズム・アナーキズム(1)

ネオリベラリズムやリバタリアニズムという(市場)原理主義を除いた、リベラリズム、コミュニタリアニズム、そしてアナーキズムの三つのなかで、自分の立ち位置というか、ウロチョロする場所はどこなのかくらいは知っておきたいと前から思っていた。(ただ…

官僚型組織について

阪大応用物理学の河田聡教授は「予測の不可能性」という文脈のなかで、川崎氏へのリスペクトを込めて次のように書いている。 ■ Prof. Kawata's Cyber Lab. オリンピックとカオス 2004年9月6日 イラク戦争も、カオス化しています。ブッシュ大統領や小泉さんは…

川崎和男氏の札幌市立大学学長辞退問題(2)

前日のエントリーの後編です。 Innovative One(株式会社日本LCA)というサイトに、川崎氏へのインタビュー記事が載っています。インタビューは「学長辞退」の前に行なわれたもので、皮肉なことにそのニュースが流された次の日にWebに掲載されています。 …

川崎和男氏の札幌市立大学学長辞退問題(1)

ビジョナリー・ディレクター v.s. ビジョンなきトップと官僚組織 札幌市立大学の学長に内定していたデザイナーの川崎和男氏が、辞退に追い込まれた。2006年に開校予定の札幌市立大学は、市立札幌高等専門学校と市立高等看護学院を併合してできる新しい大学で…

川崎和男氏の札幌市立大学学長辞退問題(1)

ちょっと遅ればせながら……

盆踊りと身体動作

先週末、大通公園の広場でやっていた盆踊りを見物した。こちらの盆踊りは、通りを練り歩くのではなく、「北海盆歌」にあわせて櫓(やぐら)の周りをぐるぐる回る。前に見たときは踊りに注目していたが、今回は櫓のいちばん上で太鼓を叩いている人たちに興味…

メモ

バカがひくという夏風邪にかかって調子がわるかった。ちょっとネットからも離れてた。 田舎者と関西人と大学のセンセイは、デザインというものにお金を払うという考えを持っていないらしいことがわかった。

自己愛としての愛国心(Reviced 15:30)

「絵文録ことのは」の松永さんのところで展開中の「愛国心」の話題について、前日のエントリー『人格障害の時代』(岡田尊司)に関連させてちょっと書いてみる。 「絵文録ことのは」―病的愛国心 Diseased Patriotism 「絵文録ことのは」―Gypsy Blood「愛すべ…

中国でのサッカー・ブーイング

何日か前のローカルFMで、韓国通のDJがブーイングに関する韓国の新聞記事を紹介してた。それによると、韓国チームの試合でも国家斉唱のときからブーイングが激しかったらしい。その理由として、日本と韓国のチームは中国よりも強いので、敵愾心を燃やしてる…

岡田尊司『人格障害の時代』(平凡社新書)

著者は人格障害の本質を自己愛障害であるとする。したがってそれは母親(またはその代理)との関係などに由来するものであると同時に、自己愛的な社会や時代によって生み出されたものであるという点も強調される。 人格障害についても、いきなり分類や定義か…

否定――メモ

フロイド『自我論集』(ちくま文庫)にあった論文「否定」 精神分析において被分析者が「それは〜ではありません」というとき、分析者は「それはまさに〜である」と読む。 論理判断の否定(〜ではない;not)と共通する。 無意識に否定はない。 などなど。も…

cool Web site, ちぇきら〜

Chapo::シュール http://www.chapo.net/ OIKOS::美しい http://www.oikosimagem.com.br/ APAK STUDIO:おもしろい http://apakstudio.com/ Gedimo::きれい http://www.gedimo.lt/web.php

デザインな仕事

久しぶりにWebの仕事の話が来たので、地下鉄とバスを乗り継いでお客さんのところに行ってきた。大学の研究室。実は地元からの仕事は、知り合いの会社しかやったことがない。いや、話だけというのは数回あったけど、担当者段階では決まっていたのが上司の横槍…

女子中学生は集会を開く生き物である

近くに中学校があり、下校時に女生徒たちが分かれ道などで、よく輪になって集会を開いている。二、三人から、多いときで十人を越えるときもあるが、平均六人くらいだろうか。 言葉には交換価値がある。情報だけでなく、言葉それじたいも交換価値があるのだ。…

「男はつらいよ」v.s.「少女はつらいよ」――思春期

小学校の高学年くらいから、子どもはそれまでの世界から少しずつ離脱して、思春期という未知のステージへと移ってゆく。男の子はそこから漸進的に大人になってゆくが、女の子の場合は大人の女になることに向き合うという、男子にはないプロセスがひとつ入る…

『GYROS』#2 ― 特集 子どもの反乱

http://www.bensey.co.jp/gyros/ 比較民俗学者の諏訪春雄氏単独編集による雑誌。同じく民俗学の大塚英志氏が始めた『新現実』とは雰囲気がだいぶ異なる。(現在は #3「国文学は自己変革ができるのか」が出てます。) 編集後記で諏訪氏は、この特集のコンセプ…

母性・父性・野性・聖性・文化 妄想ピン止め

子どもには、母性、父性、野性、聖性の四つの〜性と、文化が必要だと思う。これら五つは、子どもが何かを得ることができる/与えられる「場」として想定している。たとえば「母性」は愛情とやすらぎが得られる場である。また「野性」というのもべつに粗暴と…