子ブタのおうち

blogって、三匹の子ブタが作ってる家みたいなものだ。いろいろ違いがあるというだけでなく、作ろうとしてる家と実際とのギャップがあったり。また、狼に壊されない家を作ろうとして、かなり防衛的な面を見せてるところも多いので、みんな傷つきたくないんだなあという感想を持ったりする。防衛的というのには、もちろん攻撃的な姿勢やシニカルな態度も含む。傷つけられないためには、子ブタではなく狼になればいいというわけだ。
で、子ブタが作っている家とは、実は自我のことだという話をどこかで聞いたような(聞かなかったような)気がする。でもそれだと、「頑強なレンガの家(自我)を作れば狼に侵入されることはありません. v」って自我マンセーの話で終わってしまいそうだ。う〜ん、子ブタの家=自我という話は、思い違いだったか。でもblog=子ブタの家って感じはするなあ。ちなみに、私んとこは家でなく庭(garden)です。閉じて入れない庭だけど。(と、自分のことは埒外に置いてみたり。まあ、私も子ブタです、ブーブー。)
ところで、せっせと藁で家を作ってる人のところに行って風を吹き付けるというのはイクナイですね。でも藁の家なのにレンガの壁紙を貼って立派な邸宅に見せようとしてるところには、「それは藁の家だろ(藁」とか言ってみたくなる。でもそんなことは言わないけど。その人が信じたがってるコトやモノ(思想信条とか、それこそ心理的な動機とか幻想とか)に、それは違うといっても始まらないと思うし。
ていうか、心や無意識とそれが入る箱(家)というメタファーこそ、心理学に典型の考え方だったような……。『思想史のなかの臨床心理学』、ちゃんと読んでみよっと。