ねえ、イラク人って文章を書けないの? (w)

新潮45」6月号 ―― イラク人質事件犯人グループ直撃
「三人は立派に任務をこなした」 ……渡辺也寸志
ムジャヒディンたちは手放しで三人を褒めたたえた。彼らは「人質」ではなかったのだ──。語られざる「事件の裏を追跡する衝撃の緊急レポート。

この雑誌の記事内容を一部採録してるサイトを読んだ。インタビューしたのは「ラマディ・ファルージャ地区」の司令官の副官。どのくらい人質の動向を掌握していたかは分からない。「三人は人質ではない」、「立派に任務をこなした」という。「ディレクション?演出という意味なのか?」という質問には、「そうですね」と答えている。そしてなんと解放声明については、「彼ら自身が(草案を)書いたんですから」と言っている。尚、サイトに載っていたインタビューは長くないが、WhatやWhoやHowで聞くというより、質問内容にたいしてYes/Noの確認+若干の補足説明というのが多い。

一方、人質になった当事者がどう言ってるかというと、

「BNN(札幌のWebニュース)」―― 高遠さんの記者会見
NHK北海道新聞がメディアの代表として自宅で会見したもの)
http://www.bnn-s.com/bnn/bnnMain?news_genre=2&news_cd=220011026513&@

――家族が「自衛隊撤退」を呼び掛けたことをいつ知りましたか。また、どう思いましたか。
高遠 解放後に大使館で説明を受けましたが、頭が混乱してよく理解できませんでした。人質だったということを認識したのはドバイの病院で、(日本の)ニュースのダイジェストを読むよう言われた時で、その時に初めて犯行グループが出した声明文を読み、(自分達が人質だったことを)理解しました。家族の嘆願に関しては感謝しています。

つまりどちらかが正しくないことになる。はい、私としてはこれまでどおり、ボランティアの女性のほうを信用します。したがって、彼女と一緒にいた他の二人も同様ということになる。

けっきょく「新潮45」の契約記者は、ガセを掴まされた(情報提供者が記者の希望を読み取って答えたか、知らないのに知ってる振りをして適当に答えた)に2000ギル、ネタがないので捏造したに1000ギル。この記者、同じフリーでも、人質になった郡山さんという記者とタイプが違う気がする。

それと声明文の左翼的な臭いというのは、世界に向けてアピールすることになるので、大袈裟な表現をしてミエを切ったということだと思う。人質になった三人のキャリアを見れば、そういう文体を持ってるとは思えないし。それに何より、形式化された文章を書くのに、わざわざ日⇒英⇒アラビア語などという面倒な翻訳をやってまで、外国人に書いてもらう必要なんかないでしょうに。
しっかし新潮系の雑誌って……。