2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

スポ根主義の消滅

中日のリーグ優勝はスポ根主義の消滅につながる。落合監督のやってきたことは、次のようなことに要約できるのではないだろうか。つまり、プロとして選手のモチベーションをアップさせることを優先させ、仕事の実質を求め、「やってる振り」はさせない。各選…

世界の中心と世界の頂点

政党のタイプは二つ。 A.世界の中心系(フィクサー型):自民党、社民党、民主党 特定の利権と結びついた相互依存のネットワークが基本。官僚組織、各種業界団体(土建屋、歯科医師会、農業関係など)、労働組合、その他票に結びつく組織の利権を代表する。 …

子ブタのおうち

blogって、三匹の子ブタが作ってる家みたいなものだ。いろいろ違いがあるというだけでなく、作ろうとしてる家と実際とのギャップがあったり。また、狼に壊されない家を作ろうとして、かなり防衛的な面を見せてるところも多いので、みんな傷つきたくないんだ…

(臨床)心理学はどこからやってきたのか?

實川幹朗 『思想史のなかの臨床心理学―心を囲い込む近代』(講談社メチエ) 心理学や精神分析的言説への批判というより、その成立根拠じたいを問う内容の本。 [裏表紙に記載されている内容紹介] 「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識…

「心のノート」だけでなく、人の心理のリテラシーも

心理学や精神分析学の知識というのは、アカデミズムや精神科医やカウンセラーなどだけのものではなく、一般人や中高生にとっても必要なんじゃないかと思う。(べつに、専門家にだってどーせメンタルな病いは治せないんだから……というわけでもないけど。) そ…

人格障害は変わる?!

「電網山賊」さん(2004-10-02 の一番下)経由の 「EP:end-point」さん(「人格障害という輸入概念と文化心理学的解釈」) のところにあったリンク、EurekAlert。 以下はその意訳な私訳です。 ずっと変わらないと考えられていたが、人格障害は変わりうるという…

顔と他者性(あるいは抑圧・否定・否認・投影)

ネット上の掲示板などで異様に粘着的・挑発的な攻撃性を露にしている人間がいるけど、そうした攻撃性の由来について考えてみる。 ネット上での攻撃性について、大澤真幸氏は次のように指摘する。 佐世保の事件では、サイバースペースの上でのコミュニケーシ…

チャールズ・テイラーとリリカの仮綴じ〆さん

半月ほど前に読んでいたジームズ・ワーチ『心の声―媒介された行為への社会文化的アプローチ 』(福村出版)のなかで、意味を他者との関係のなかで生起するものとするバフチンの意味理論の特徴のひとつとして、「遊離した自己イメージ」とそれに付随する「ア…