デザインな仕事

久しぶりにWebの仕事の話が来たので、地下鉄とバスを乗り継いでお客さんのところに行ってきた。大学の研究室。実は地元からの仕事は、知り合いの会社しかやったことがない。いや、話だけというのは数回あったけど、担当者段階では決まっていたのが上司の横槍で流れてしまったり、煮え切らない話や慇懃無礼な話にこっちから流したりしてた。のんびりしてるわりにけっこう権威主義的な田舎のビジネス・スタンダードに付き合っていくのはしんどい。その知り合いの会社以外の仕事は全部首都圏だった。メールや電話・Fax、宅配便だけでやりとりしていたけど、直接会わないと話が見えないなどということはない。そうやってずっとひきこもりでやってきたせいか、人と会うのがちょっとしんどくなっていた。ほんとうは今回の話も、メールだけでやりとりしたかったのだけど。(おい!)
企業の仕事だと、法人としての企業の顔と担当者個人の顔は違うので、とくに担当者と会わなくても不都合はない。でも個人(研究室)の仕事だと、べつにその人のブランディングをやるわけではなくとも、実際に会ってみることもそれなりに大事かも。
営利でやってる企業からの仕事と違って、大学の研究者からの仕事は金銭的にはあまり期待はできないけど、まあ、いろんな候補のなかから選んでくれたのだし、おもしろそうで公共性もある内容だから、いいアウトプットを出そう。

    あたりまえの話だけど、デザインというのは単に見てくれがいいとか、恰好いいとかいうものだけではないです。学問というのが見えないものを見えるようにするものだとしたら、デザインも概念や技術や機能など見えないものを、形あるものに・意味のあるものに・見えるようにする役割を担っているのだ。(ちょっと大風呂敷だったかな、たいした仕事もしてないのに。それにここのwebLogページだって全くデザインに気を使ってないし……。)