否定――メモ

フロイド『自我論集』(ちくま文庫)にあった論文「否定」

  • 精神分析において被分析者が「それは〜ではありません」というとき、分析者は「それはまさに〜である」と読む。
  • 論理判断の否定(〜ではない;not)と共通する。
  • 無意識に否定はない。

などなど。もう一、二回読み直す必要がある。
 
ところで、何につけ否定する性向のある人というのは、何につけ否定されてきたことの負債の積み重ねがあって、その債務処理がうまくできずに、他人へ転嫁(投射)しようとしてるのではないだろうか。
否定はこわい。否定は否定を生みやすい。
否定と批判はほんらい違う。でも否定の負債が多いと、それを一緒にしてしまう。つまり否定(負債を軽減)するために批判がなされてしまう、ということはないだろうか。
否定というのは人間や社会を読み解く重要なキーワードになるのではないかと思う。(また大風呂敷かな。詳しくはいずれまた)